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ケラチンのガラス転移は乾燥した状態では110から150℃で起こるのですが、髪に水分があると105℃ぐらいから起こるのです。でも、105℃なんて普通の1気圧の状態ではできないですよね。
気圧が高い圧縮状態では水分がある状態で100℃以上になれるのです。
最近の炊飯器では圧力釜で100℃以上に上げるでしょう。
髪は立体で、高温のアイロンで握ると、髪の内部の水が蒸気に変わるときに体積が増し、一時的に内部圧力があがり105℃から110℃ぐらいの圧縮蒸気が生まれるのです。
スカートやズボンのプリーツ(折り目)をつけるために圧縮蒸気でプレスすると、105℃ぐらいの温度でもガラス転移によりケラチンが柔らかくなり、折り目が着くようになるのです。圧縮蒸気だけでは時間がかかるので、S-Sを還元剤で切っておくことで楽に伸ばせるようになるわけです。
また、S-S結合自体も105℃の水がある状態で分子の運動が激しくなることで還元され、S-Sのつなぎかえ(SH/SS交換反応)も起こり、セットしやすくなるのですね。
アイロンで乾いたスカートのしわを伸ばせないのに、霧吹きで水でちょっと湿らせたり、蒸気を加えるとしわを伸ばせるのはそういう理由です。
髪は急激に温度をあげると、その蒸気の逃げる場所がなくなり、水蒸気爆発によるダメージやキューティクルの剥離(アイロンをかけると白く見える)を起こします。
髪はある程度、アイロンで80%ドライした髪付近を上下に数回滑らせながら温度を徐々に上げていき、内部から蒸気がゆっくり逃げる程度(80℃程度)まで温まってきてから、初めて握ってスルーするといいのです。そんな感覚が髪の中で105℃の蒸気をつくるイメージです。
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